新規店舗開店にあたり、既存の建物を使って居抜きで店舗を開店するケースが増えてきました。 メリットは、建物の建築コストがかからないことです。 居抜きでそのままの建物を使えば、大幅なコストカットが可能です。 倒産したレストランを使って、バイクショップを開店したところもあります。 デメリットは、本当にその開店店舗のイメージに合っているかということです。

前の倒産・閉店した店舗の建物デザインと、新しく入る店舗の営業イメージがかけ離れた場合が多々あります。 たとえば、倒産したファミリーレストランの店舗をそのままバイクショップにした先のケース。 前店舗のレストランの三角屋根など雰囲気そのままになってしまっていて、バイクショップの雰囲気ではありません。

閉店したコンビニを居抜きして、整骨院を開業したケースでは、立地条件は大変よく、一見客入りがよさそうに思えますが、全面ガラス張りの構造ゆえ、施術中の客の姿が丸見えになってしまい、プライバシーの面で難があります。 コストカット第一で考えると、居抜きでそのままの建物を使うのでしょうが、心機一転してオープンさせるなら、次に入る店舗や会社のイメージに沿って、多少の追加工事はするべきではないでしょうか。コストが上がったとしても、営業収益のアップが見込め、将来的に黒字になるでしょう。